啓蟄の意味と語源!2016年はいつ?お雛様との意外な関係

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「啓蟄(けいちつ)」という言葉を
ご存知ですか?

3月のカレンダーや手帳に書かれている暦の1つ。

どんな意味を持ち、どんなものか
知ってみると面白いかもしれません。

今回は、啓蟄についてご紹介します。

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啓蟄とはどんな意味?その語源は?

啓蟄(けいちつ)は、二十四節気の2月節
旧暦では1月後半~2月前半の期間をいいました。

現在は新暦といい
暦と季節感に1ヶ月ほどズレを生じます

啓蟄の意味

地上が温まる季節となり、土の中で冬ごもりをしていた
虫やカエルたちが穴から出て来る季節をいいます。

 

なお漢字で見ると

・・・ひらく
・・・土中で冬ごもりをしている虫

と言った意味を持っています。

暦の上で春を告げる「立春」

2月4日頃を過ぎ初めて起きる雷を
虫だしの雷と呼び、

虫達へ春の知らせを伝えるものといいます。

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2016年の啓蟄はいつ?お雛様との関係は?

昔の暦のことを「旧暦(きゅうれき)」といい
旧暦は太陽の角度で暦を決めていました。

そこで1年を24に分け
それぞれに季節を表す言葉をつけ、

二十四節気(にじゅうよんせっき)、
あるいは二十四気(にじゅうしき)ともいいます。

 

今回の「啓蟄」以外にも

立春や立夏、秋分などといった暦の上での
呼び方を耳にした事があると思います。

また二十四節気以外にも
土用や八十八夜などといった雑節など
季節の細かな区分けをしたのが旧暦、

大きく季節を分けたものを
二十四節気と覚えておくとよいでしょう。

 

日本では2年に1度1日啓蟄の日がずれ込む事があり、
2016年3月5日ですが、前年は3月6日でした。

ちょうど、お雛様も終わった後となるのですが、
お雛様を仕舞う日の目処が啓蟄までとしています

 

啓蟄は虫が目覚める頃とお話ししましたが、

お雛様は虫食いなどを起こさない様に
防虫剤を一緒に入れる程デリケートなものです。

虫の侵入を防ぐ為にこの日を目処にしていると言います。

 

啓蟄と同じ意味の季語は?

啓蟄と重なる時期に使われる季語に、
「虫穴を出づる」という言葉があります。

意味は啓蟄と同じで、

本来啓蟄という言葉が中国から伝わった際に
難しい言葉である為、

大和言葉に言い換えられたそうです。

 

そして、古くはカエルもトカゲ、蛇
といったものもの1つとされていました。

そうした生き物も全てひっくるめて
「虫穴を出づる」としたそうです。

この季語を元に「蛇穴を出づ」などといった
表現に仕立てるのも悪くないのです。

 

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