ちょっとかしこまった手紙を書く時に
”時候の挨拶”や”季語”などを使いますね。
手紙には今の季節にあった言葉と風情
相手のご様子を訪ねる様な
文章の構成で書き出していきます。
今回取り上げる挨拶は「初夏の候」
言葉から受ける印象はとても爽やかで
それでいてどこか夏の兆しも見える・・・
そんな季節である事が感じ取れると思います。
「初夏の候」の時期とは実際にはいつ頃?
どの様に使えば良いのかご紹介します。
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初夏の候の読み方と意味!使う時期はいつからいつまで?
「初夏の候」の読み方は「しょかのこう」と読み、
「初夏」だけになると季語として使い、
「候」とは、今の季節という意味を持ちます。
つまり「初夏の時期になりましたね!」
「初夏の季節を迎えましたね」といった意味になります。
初夏の意味はそのまま漢字の意味に準じますが、
夏の始まりでまだ真夏の様なジリジリとした暑さではなく、
それでいて太陽の陽射しの強さが春よりも強く、
ちょっと動くと日中なら額に汗が滲む様な
そんな時期を指していいます。
そうともなると体感で感じる初夏は
5月下旬頃~6月中旬の様な気がしますが、
正しくは夏の始まりである
「立夏(りっか)」を迎える5月5日~6月5日頃
この頃に届く様に送る手紙に使う事が出来ます。
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初夏の候と盛夏の候の違いは?
時候の挨拶は少し選ぶのが難しいですが、
日本の古くからのわびさびや、
風情を知る事ができるので興味を持つと面白いです。
体感する初夏の頃、
ちょうど初夏が終わった頃の時期には
「盛夏の候(せいかのこう)」という
時候の挨拶へと変わって行きます。
初夏よりも夏の盛り上がりを感じる季節、
時期としては6月6日以降から使われます。
ちなみに今現在、体感する夏と感じるのは
7月8月9月の初旬頃だと思いますが、
時候の挨拶は旧暦を基準とします。
旧暦の夏は初夏でも出てきた
立夏を筆頭に、盛夏、晩夏と3つに分けて、
立夏である5月5日から秋の始まり立秋
8月7日頃の前日までこの期間を夏の季節なのです。
つまり8月のほとんどはすでに「秋」
盛夏は夏の真ん中で実際には6月は
夏っぽくない気もしますが暦の上では夏なのです。
ちなみに盛夏は
6月6日~7月6日頃の1ヶ月間に使える挨拶です。
初夏の候を使った挨拶文や結びは?
「初夏の候」を手紙に使う場合には、
ちょっとしたルールがあります。
かしこまった手紙には、時候の挨拶を含む「書き出し」
そして終わりには「結び」があります。
一般的な書き出しは「拝啓」で、
結びは決まって「敬具」です。
他にも謹啓などといった書き出しがありますが、
オールマイティなのは拝啓と敬具です。
使い方としては目上の方などには、
「拝啓 初夏の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか」
会社で使う文章などでは、
「拝啓 盛夏の頃、貴社益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます」
などといった使い方をします。